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我がまちの伝統芸能 神楽
西山本神楽舞 =その1=
(にしやまもと かぐらまい)
広島市安佐南区山本の平山八幡神社には、江戸中期から受け継がれてきた大和(やまと)神楽(出雲流神楽)が、土地の歴史と信仰を今に伝える貴重な神楽として奉納されています。
この神楽は、芸北地方の神楽のような華やかな衣装や躍動的な演出ではなく、「旧舞」の伝統を守り、古来の姿を今に伝えていることが大きな特徴です。
奉納される「十二神祇神楽」は、約400年前、広島藩主浅野家の国替えに伴い、阿戸一族が紀州から持ち伝えたものとされています。
かつては秋祭り前夜祭(よごろ)に、「神降ろし」の儀式である「へんばい舞」から、天下泰平と五穀豊穣を祈る「せき舞」まで、全十二演目が夜を徹して奉納されていました。現在は、年ごとに演目を替えながら、7〜10演目の神楽が奉納されています。(西山本神楽保存会記事参考)
本映像では、その中から代表的な九つの演目をご紹介します。本番の奉納舞に加え、練習時のものも収録しています。
なお、撮影は夜間に行われ、舞台照明も控えめであったため、一部見づらい場面があります。映像として十分でない部分もありますが、西山本神楽のありのままの姿を記録した映像として、神楽の雰囲気や舞の魅力を感じていただければ幸いです。
2026(R8,),7
| 舞の名 | 由来(言い伝え)・説明・特徴など(西山本神楽保存会資料による) | 実演舞時間(約) | 画面 | |
| 1 | へんばい舞 |
この舞は神下ろしの舞と言われ、社殿から舞殿へ神様をお迎えする儀式舞です。手に持つ採り物( とりもの ) は、鈴と大弊( おおべい )を持ち、悠長に礼拝を繰り返しながら東西南北の神々を中央の天蓋(てんがい)からお迎えする為に、優雅に本来の姿で舞ってゆきます。 | 18分 | Top Page =その1= |
| 2 | すす描き舞 (すすかき) |
衣装は赤の装束に天狗の面を覆り、扇と大ザイ(両端に飾りのついた杖)を手に非常に激しく、又、テンポよく舞殿の上下四方の煤(すす)を一生懸命に掃き清める、お掃除をする神様の舞です。 | 16分 | |
| 3 | 四天舞 (してんまい) |
四人の神様の舞で、自然界の東西南北の神々を導き入れる崇高な舞で、東天、西天、南天、北天と四人の神々が心の中で歌い、踊りながらこの地の平穏無事を祈願する舞です。 | 11分 | |
| 4 | 三方舞 (さんぽうまい) |
この舞は三人の勇壮な武人が刀を持って四方八方を切り開き世の中における全ての災いを切り払い、住みよい国造りと村づくりに、三人の武将が平和な世の中をめざし、力を合わせて舞う崇高な舞です。 | 9分 | =その2= |
| 5 | ささ舞 (ささまい) |
大和民族の農耕の民 を表現した舞です。頭に長烏帽子 ( ながえぼし ) 、手には左右にそれぞれ五行(五穀)の神を表す五色の短冊を結び、三本のささを持って舞う五穀豊穣 を祝う荘厳 な舞です。 | 7分 | |
| 6 | 弓舞 (ゆみまい) |
四人この舞は弓を持った武神の舞で、頭には頭巾を被り、弓と鈴を持って激しく、力強く又回転をして猛々(たけだけ)しい所作を繰り返しながら、太古より、狩人や農耕の民を神々に例えて勇壮に舞ってゆきます。 | 9分 | |
| 7 | 薙刀舞 (なぎなたまい) |
四人の王の争いに立ち向かう為、五人目の王が薙刀(なぎなた)を持って稽古に励む姿を舞としたものです。手に持つなぎなたは、平山神社に旧来より伝わる本物のなぎなたです。 | 8分 | =その3= |
| 8 | 鬼舞 (おにまい) |
最初は翁(おきな)の面を被った杵築(きずき)大明神が、弓と矢を持って悠長(ゆうちょう)に舞って行きます。老いても達者な神様で、国を乱し、我が物顔にふるまう悪い鬼どもを見るに見かね弓矢を放ち、鬼を退治する舞です。しかし放たれた矢は小鬼に当たり小鬼が倒れてしまいますが大鬼の魔力により生き返ります。次に出てくる芝郎 ( しばろう ) と言う勇壮な武人が剣をもって鬼を退治すると言う語りのある舞です。 | 12分 | |
| 9 | せき舞 (せきまい) |
神楽舞、十二神祇の中で一番大切な舞です。荒平は手に大采(大さい)と扇子を持ち、ゆったりと荘厳に舞い、太夫は五幣と鈴を持って、荒ぶる神(大鬼)と、お互いに自己主張をしながら荒平の杖と太夫の剣について神々の関わりを問答するも、ついに荒平は、大夫に説き伏せられて、杖と剣を交換して、天下泰平、五穀豊穣を祈り、舞納めます。この舞は、もっとも物語性のある舞で、荒神と太夫の口上にも味わい深い語りがあります。 | 13分 |